身体表現性障害

身体表現性障害の症状と特徴

腹痛や嘔気、皮膚のかゆみ、声が出せない、体の一部が動かせないなどの症状が続いているにもかかわらず、検査で身体的な異常が見つからない場合、身体表現性障害の可能性があります。この障害は、心身の疲労や環境の変化などが影響していると考えられていますが、必ずしもストレスが直接の原因とは限りません。診断には、身体疾患がないことを確認することが重要で、内科や外科などで身体の病気がないことを確認していただく必要があります。
内科で身体的な異常が確認されず、紹介を受けて精神科や心療内科を受診することも多いですが、患者様にとっては「身体に問題がない」という診断を受け入れるのが難しい場合もあります。うつ病や不安障害を併発するケースが多く、適切な診療が重要です。

当院での関わり方

当院では、まず患者様の症状やその背景を丁寧にお伺いし、身体表現性障害についてわかりやすく説明します。その上で、個々の状況に合わせた治療を行います。治療には、精神療法や薬物療法(抗不安薬、抗うつ薬など)に加えて、職場や家庭の環境調整も行います。患者様が安心して治療を受けられるようサポートいたします。
身体表現性障害でお悩みの方は、一人で抱え込まず、ぜひ当院にご相談ください。